タンザニア広告代理店の思考

Trickster社という広告代理店をやっています。あくまで個人の見解です。

日本人経済コミュニティを形成すべき

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どうも、園部です。

 

前回のお金の巡りと似た話ですが。。

 

アフリカでビジネスをしている日本人の多くはある種の葛藤があると思います。

それは、もっと日本人(ビジネスマン)が来て欲しいという思いと、一方で同業種がくる恐怖。

正直、他に選択肢がないことなどから、仕事が舞い込んでくることも多少なりはある状況は僕にもあると思っています。

それが大手などがきて出る幕もなくなることは、非常に怖い。

 

でも、一方で思うのが、日本人同士で仕事を取り合うって考え方がそもそも目先のことしか見えてなくて、『そもそもここ日本じゃなくて外国!』って思います。

 

日本国内で、日本企業同士がパイを奪い合うのはなんか仕方ないことですが、外国にきてまで、日本人同士で仕事争うってすごい視野が狭い。

 

大事なのは、全体のパイを増やすこと

 

例えば、日本企業がタンザニアの5%くらいのシェアをもっていたとして、新規参入する企業はその5%を狙うのではなく、2企業で全体の15%に伸ばしてそれぞれが前よりも良かった状況になればいいのに。

(もちろん、諸々それでは企業として規模感の足りないビジネスなどになることも承知しているが。)

 

そういう意味では、同業者がくることは非常に有難いことだと思っています。

(参入のチャンスとうちをみて思われるのであれば、わきが甘いのはちょっとアレだけど。)

 

ただし、やっぱりそこで大切なのは他日本企業の利益を自分の利益とも思えること。

 

だってやっぱり日本のサービス、製品の一番のユーザーは日本人であるべきなんですから。

 

もちろん、日本人向けにだけなにかを作り続けることはこの先を考えると賢い選択肢でないことは明らかですが、少なくともできるだけお金は内々で回したほうが良い。

 

ABEイニシアティブ(アフリカの留学生を日本に呼ぶプロジェクト)のいいところは、結局留学生に渡したお金は国内で消費される点だなと思っています。

 

外国でビジネスをするってやっぱりそんなに簡単ではないとよく思います。

いくらグローバル化と言っても、コミュニティの大多数であるマーケットリーダーはそう簡単に揺るがないものなのです。

 

それでもまぁ、日本人がやっているというだけで仕事を任せるという選択肢は当然とれないしとるべきではないのも事実なので、企業努力と成長は必要なんですけども。

 

ちゃんと信頼してもらえる企業になりたいなと思います。