タンザニア広告代理店の思考

Trickster社という広告代理店をやっています。あくまで個人の見解です。

「そのビジネスでいくら稼ぎたいの?」

どうも、園部です。


突然ですが、日本では”お金を稼ぐ”ということが、どうやら美徳とされていません。おそらく、それが誰かに還元されている感じがせず搾取的な構造を連想させるのだと思います。
税金めっちゃ払っているからね、と言われてもなんだかあんまり感じがよくない。
それよりその仕事の従業員の給料安すぎだろ!みたいにとらえられがちかと思います。
ちょっと、競争原理に否定的過ぎる気がします。





不肖私が敬愛して止まない、立川談志師匠がとある高座の、黄金餅のまくらの一席にて、『日本人はとても数学が得意である。一方で、数字というものに対してテキトウである。』と言っていました。


つまるところ、数学の本質的な理解には弱いということ。(だと解釈しました。)


ビジネスをする上で、とても重要だなと思うのは損得の本質的な理解。
特に長期的な物差しでみれるかどうか、がポイントだと思います。

僕の事業に長期的な可能性を見抜いて成功したといえるものは起業して長くないので、当然ないのですが、意識していることではあります。





僕が起業当初疑問だったのが、「その事業でいくら稼ぎたいの?」という質問。
『いやいや、稼げるほどいいでしょう。これは○億とか言っちゃうのが正解なのか?』
とか思っていました。


最近になって思うことが、ビジネスの良し悪しって単純ではないということ。

上記の質問の意図はどれくらいそのビジネスを客観視できているか、ということなんだと思います。

『これは半年しか儲かりません。しかも○○しか収益になりません。でも、こういう意味合いがあるのです。』

という風にシナリオを描けることが重要なのだと思います。


そこまでわかっていれば、期待しすぎて投資をすることもしないですし、先手を打つことができるからです。

必ずしも大きいものを描くわけでなく、見通しができていることが大事なんじゃないですかね。

まぁ、その理屈を超えて”当てる”ことが成功のひとつだと思うのですが、基礎として。

なにも、ひとつの事業に縛られる必要もないんじゃないかという意味合いも兼ねていますね。


読んで頂きありがとうございました。


園部