タンザニア広告代理店の思考

Trickster社という広告代理店をやっています。あくまで個人の見解です。

ビジネスのきっかけ



どうも、園部です。


先日のビジコンの様子が未来世紀ジパングで放映されるみたいです。
http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/next/#section1
僕なんか駆け出しもいいところなので、自分にスポットがあたるのは恐縮なので、こうして活動を取り上げて頂けることは大変嬉しく光栄に思います。
少しでも活動が日本にも伝わればいいなと思います。





ビジコンを開催して嬉しかったことがありまして、それは参加者同士の繋がりでビジネスが発展していることです。
タンザニア代表に選ばれた、洗って使える生理用品のビジネスを実施している方から、ケニアの代表者が売り先を紹介してくれてケニアに進出するきっかけになった、と連絡をもらいました。
アフリカビジネスでは点と点が情報網を通じて繋がるよりかは、線と線が交わることによってビジネスが拡大していく傾向にあると感じています。


僕自身、「アフリカで仕事をしたいなー、でもなにしたらいいか皆目見当つかないなー。」と机に肘ついて考えていたときがありますが、現地に飛び込んでみると回りが勝手に仕事を作ってくれます。
「日本からこういうの仕入れたいんだけどできる?」のように、僕の立場をどうにか活用しようと考えてくれるのです。


根底には日本も含め世界中の人が同じ思想を持っていると思います。
どうせお金を払うのだったら知り合いにお金をあげたい、という考え方です。
同じ距離にコンビニがあって、一方は知り合いが経営しているお店なのであれば、やはり知り合いのほうにいって買い物をするほうが、気持ちがいいと思います。

ただし、日本では被雇用者の立場になるとその感覚が希薄になる傾向にあると思います。
プライベートと仕事を切り離したいという気持ちがあるのでしょうか。
悪いことだとは思いませんが、被雇用者が被雇用者であるという意識が強すぎるもかなと、アフリカにいると感じます。

アフリカいると被雇用者も個人事業主として契約をしているような関係性が多いように思います。労働力を提供してその対価を得ているという根本的な契約がわかりやすく顕在しているように思います。






その理由おひとつに副業をする人が多いことがあるかもしれません。
思うに、そもそも一つの会社で雇用をされる、ということは本来とても不安定なことなんだと思います。
終身雇用という制度は確かに被雇用者に優しいかもしれませんが、本来の資本主義経済における競争原理とは乖離し、それが当たり前と思ってしまうことのリスクってけっこう高いように思います。
日本ではこの業界は落ち目だから就職先として微妙、みたいな考え方がありますが、基本的にはどの会社にもそういうことが言えるし、はじめから自らの労働価値をあげていくことを考えて社会に飛び込むほうが、そういう不安もなく、社会で活躍することができるのではないでしょうか。

なにが言いたいかというと、自分の労働力というのは一種の商材であること。
それを自覚すると、ビジネスというものに対する考え方が変わるかもしれません。極論“社会にでた途端全員が自分の労働力を商材とした個人事業主として起業している”と考えるといいのかもしれません。そうすると起業することが当たり前の社会になっていくかもですね。


固定給を下げて、副業オッケー!みたいな会社が増えてくるとそういう風になったりして。

読んで頂き、ありがとうございました。

園部