タンザニア広告代理店の思考

Trickster社という広告代理店をやっています。あくまで個人の見解です。

タンザニアにUber旋風は巻き起こるか



どうも、園部です。

Uberいいっすね~。
基本的に新しいものに対しては腰が引けてしまうアナログ引きずり人間なので、お恥ずかしながら日本では使ったことはなく。
2,3か月くらい前からタンザニアでローンチされ、いよいよどんなものかと思い使い始めるようになりました。


結論からいうと、とっても便利。
使いまくっています。





タンザニアで実感した、良い点を紹介しますね。

まずはやっぱり安全の担保。理由はサービス紹介をするのと同義なので、ここで述べるまでもないと思いますが。
いまのところユーザーが直接被害を受けるようなことは耳にしないですし、そういう兆候も感じないですね。

そしてローカルな話でいうと、レシートがメールでもらえること!
これは地味に会、社的には大助かり。
どこからどこまで移動したかが明記されるのでスタッフの業務管理にも使えます。
手書きの読めないレシートとか訳が分からなくなることもあるので嬉しいサービスです。


あとはやはり値段。安い。安すぎる。
ユーザーが増えてくるにつれ、客を乗せていない走行がゼロに近づいてくる、ということを前提にしているみたいなことなのでしょうか。
本当に、値段が半額(場合によってはそれ以下)になりました。

ドライバーの質なんかは正直まだまだで、大事な打ち合わせを前にUberを使って呼ぼう、なんていうのは、やめたほうがいいレベルです。
が、その後のオペレーションの対応が素晴らしいので、そこは改善されていく予感です。






とはいえ、やはり気になる点もあります。

急速なマーケットシェア獲得の試みは既存のタクシードライバー(個人含む)への打撃があまりに大きい。
ドライバーは、親戚中のお金をかき集めて買った中古車での運用や、所有者から借りて一定額を上納しながら利益を得ていくパターンが一般的。
タクシー会社の既得権益云々よりも、コンビニが自営業に与える感じに近いのかなと思います。

お金の流れにウェットさのあるタンザニアですが、個人ドライバーがUberと同じ価格では商売が成り立たない以上、やはり仕事の減少は避けられないでしょう。

Uberに対する不満は、Uberではない一般ドライバーから、Uberドライバーに向けられていて、最終的にはその間で問題発生の懸念があります。

さらにその先には、Uberに乗ると襲われたりする、みたいなUberの評判落とし行為が行われるのでは・・・と。

気の優しいタンザニア人ですが、窮地に立たされたら関係ありません。

これはアフリカでビジネスする上で気をつけないといけないことの一つだと思っています。(もしかしたら世界中でも?)

人々の生活を変えるテクノロジーは誰かの仕事を奪うことでもあり、その深刻さによっては受け入れられないこともあるのだと思います。

一方で、世界中で様々な問題を対処してきたUberですので、どういう道筋を描いているのか見ものでもありますね。

読んで頂き、ありがとうございました。


園部