タンザニア広告代理店の思考

Trickster社という広告代理店をやっています。あくまで個人の見解です。

起業という選択の身近さ

どうも、園部です。

ブログのタイトルには若さをアピールしていこうと“23歳”なんて強調していましたが、気が付いたら25歳になっていたので慌てて修正をしました。

タンザニアには同級生が少ないので、なんだか年をとっている実感がわかないですね。
あっという間に時間が過ぎていくので、ちゃんと貫禄が伴っていればいいのですが。






思えばアフリカで事業をしたいと思い始めたのは22歳。
金城さんのもとでインターンを始め、23歳のときにタンザニアで事業をしようと決めました。

高校、大学時代の僕を知る友人からすれば「園部みたいなやつがアフリカで起業って意外。」って思っていると思います。
「起業したい。」とか(たぶん)言ったこともないし、結構保守的な印象なのではないかなぁ。



僕なりに色々考えたうえで決断をしたわけですが、ここにかっこいい理由も特になく、言わば恵まれた環境、考え方の基で起業という選択にあると思っています。


一部の著名な方々は”起業すべき”と若者を鼓舞し、それに対して「納得はするけど、自分がその行動を起こすのは・・・」という受け止め方をしている人が多いのではないでしょうか。

僕は自己分析をするに、客観的に自分自身というキャラクターを操るゲームのような気持ちで、アフリカで事業をしようという決断に至ったという感じです。
あまり自分が可愛くないということなのかもしれないですし、可愛すぎるのかもしれませんがそこは良くわかりません。






とても前置きが長くなってしまったのですが、日本という国は起業という選択肢にたどりつくには、目の前に差し出された選択肢を拒否する意思が試されており、仕方なく起業する人は極わずかなのだと思います。

僕はいわゆる「俺は起業家だ!」みたいな自覚はありません。
なぜならタンザニアでは、自分自身でお金を儲けることが普通だから。

「お金が溜まったらバイクを買ってドライバーとして儲けよう、そのお金でもう一台買って人に貸してレンタル料をもらおう、それを増やしていこう。土地も買っちゃおう!」
こういう風に考えて生きているわけです。
低所得者層と言われる層でさえ、お金が溜まったら土地や物にかえる感覚は非常に強いですね。

こんな環境にいたらどうやって雇われようというよりは、『じゃあ僕は何屋さんをやるべきかな。』と、思うのです。
そもそも雇われるというハードルが高いので、それだったら事業を立ち上げるというとても自然な選択なのです。






先日行ったビジネスアイデアコンテストでは、『ニンニクはパワーがつくからニンニク農家をやる!』みたいなアイデアもありました。
アプリを作るのも、農業するのも、結局は彼らがこの環境下でどうやってお金を稼ぎ生活をするかを考えているからなのです。
もしかしたら、自営業が多かった頃の日本に似ているのかも。

日本が甘っちょろいみたいなことが言いたいわけではないのですが、アフリカにいると起業をするということは資本主義経済の、人間生活の大きな根幹にあることを感じさせられますね。
アフリカにきてみると、自らが事業主になることに対する考え方が変わるかもしれません。

読んで頂きありがとうございました。


園部