小さな商社マン
どうも、園部です。
最近の悩みはシャワーの際の抜け毛です。更に悲しいことに白髪が発見され始めています。どうやら急に老け込んできたようです。はい、意外と凹んでいます。
早朝のバス停。もう一つの場所は「スリし放題か!」と突っ込みたくなるほど、わちゃわちゃしています。
タンザニアでローカルな仕事をしているとブローカーと言われる業種の方と会う機会がよくあります。
ブローカーとは所謂“仲買人”のことですね。
例えば、大型の発電機が欲しいなーと言っている人があれば「僕が見つけて、値段交渉までしてきます!」と間に入り自分の利益を乗せて取引を進める役割を担うわけです。
なかなか響きはカッコいいのですが、ここタンザニアでは定職がないがために、本当にわずかな利益のために必死に汗水垂らして小さなビジネスをしている人がほとんどという印象です。
ブローカーと交渉するということは、当人同士ではないうえにどうしても価格交渉が主軸になりがちなので、もう直接先方と話したい…と感じること正直もしばしばです。
しかしそれと同時に、このブローカーという仕事の稼ぎ方はとてもビジネスと生活という観点で見ると、本質的だとも思うのです。
ブローカーの強みはとにかく様々なタイプの顧客リストを持っていること。
さらに、ビジネスの話ができない人の代理で来ているという場合(車を欲しいと思っているけどどうしたらいいかわからないローカル層など)も多いので、自分では絶対にアクセスできない顧客と繋がることもできるのです。
面白いことに、製品が顧客に渡るまでの間にその物の価値は一切変わらないわけですが、一銭も払わずに横流しにするだけで利益を得ることができるということです。
そのネットワークが有効かつなぜ成り立つかというと、製品を作るまでの過程と、それを消費者が購入するというこの二つは、同じ流れにあるけれどもとても離れているからなのではないかと思います。
つまり、良い製品をつくるまではスムーズな関係性ですが、そこからは全く別の仕事にもなり得るので非常に労力がかかる、みたいなことです。
だからこそ、その隙間を埋めるブローカーというビジネスは成り立って然りなのだと思います。
もちろん、そのネットワークは充分に活用するべきです。
いまこんなビジネスも考えているから知り合いいたら紹介して~、なんて言っておくと知らない人からたくさん電話が掛かってくるなんてこともざらです。
仮にそんな知り合いがいなくても、「わかった、探しておく!」と奔走してくれます。
最終的にいえば何でもやる便利屋さんのような感じです。
そういうビジネスは本人の腕が問われますが、広がりやすさはあるのかと感じます。
僕自身で広げられるネットワークには限度があるので、こういう形も含め、別のコミュニティにもアクセスできるパートナーを見つけておくことは大切だなぁと思いました。
読んで頂きありがとうございました。
園部篤史