タンザニア広告代理店の思考

Trickster社という広告代理店をやっています。あくまで個人の見解です。

働き方、生き方を考える

f:id:sonobe_africa:20180328043432j:plain

どうも、園部です。

 

3月ももう終わりとはびっくり。

早いような長く感じるような、どちらの感覚もあります。

卒業式やら、桜の写真やらがSNSでは目立ち、そんな季節感や節目のようなものをしばらく味わっていないことをふと思い、若干センチメンタル。

 

社会人になっての一番の変化は自分をわかりやすく形容する学年付きの肩書がなくなったことかも、と思ったり。どんな1年だったかを振り返られるような過ごし方をしたいなーと思います。

 

 

さてさて、アフリカで、というか外国で仕事をするうえで雇用を生み出すことはなんかある意味礼儀のようなそういう風に思っている部分もあるのですが、僕が仕事にしている広告関係の人材はむしろフリーランスに憧れる人が多い印象です。

 

日本でもフリーで仕事をとれる環境が充実してきて、ライフワークバランスなんて言葉も馴染んできているかと思います。

 

僕もデザイナーさんやプログラマーさんなどと働く機会は会社内外でありますが、技術を持っている人は自分の価値をよくわかっているし、昨今の自分発信ができる環境下ではある種会社は仕事を獲得するためのツールでもなくなってきているな、という印象です。

自分がやりたい仕事を選べて、働く場所も選べるのがいいのは間違いないじゃないですか。

 

タンザニアでは、自分で$1,000/月稼げるとわかっている人は決して安定を求めて$800/月で雇用されたいとは思わないのが現状。

むしろ、$1,200/月くらいで自由度が低くなるうえに、伸びしろがなくなるかもと危惧してオファーを断る人もいると思います。

 

もちろんこういうのは限りなく小さいパーセンテージの層の話です。

しかし、決して海外の大学に通ったとか大学をでたとかではなく、パソコンが好きでその延長線上で、というようなタイプが多いです。

 

 

なにが言いたいかというと、タンザニアで感じることは雇用を生み出すことよりも、従業員にスキルを身に着けさせる、スキルアップさせることのほうを本質的に求められているのではないか、ということ。特に僕みたいな会社だと。

 

現地の一流企業に勤める人ほど独立精神が強く、副業に対する姿勢もかなりアグレッシブ。一流企業に勤めている満足感とか、安心感とかそういうのがないからこそ、向上心がすごい。

 

 

僕はなんだかこういうところに、日本以上に、あるべき働き方だなと感じる部分もあり、居心地の良さがあるのだと思います。

(日本の良さが当たり前になって、隣の芝生が青く見えているだけかもしれないけれど。)

 

単純に、みんな真剣に働き方とか、楽しい生き方とか、楽しく仕事するには、とかそういうことを考えているのだと思います。

あんまり考えなくてもいいというのも贅沢な環境なのかもしれませんが、そういう風に考えることでより目の前のことと真剣に向き合えるのだろうなとここにいると感じさせられます。

 

 

会社を好きになってもらってここで働きたいと思って欲しいのも正直なところですけど、同時にいつか独立して稼いでくれるようになる姿もみたいですね~。